保井俊之叡啓大学教授の講演会

去る12月2日(木)16:00-17:30、保井俊之広島県立叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部学部長・教授による講演会「ウェルビーイング(心の幸せ)と創造性:コロンビアに日本が学ぶこと貢献できること」を、当協会会員を対象にオンラインで開催しました。

保井教授は2020年夏までの4年間米州開発銀行(IDB)の日本他5か国代表理事を務め、この間コロンビアを10回以上訪問した経験を踏まえて、和平協定締結、生産性低迷と進まない産業構造転換、格差の拡大、コーヒー豆価格の低迷、COVID-19の直撃という現状を俯瞰したしたうえで、コロンビア社会の奮闘ぶりをポジティブ心理学のアプローチから分析・説明しました。

またコロンビア国民のポジティブ感情が世界幸福度ランキング1位のフィンランドを上回り続け、主観的ウェルビーイング(心の幸せ)の高さと創造性の涵養とつながっている現象を、自然とのふれあい、地域への愛着、家族・親戚との濃い付き合い方につなげて分析して、コロンビアには、豊かな創造性産業開花の可能性が期待できると指摘しました。

教授はこれらの特徴は日本の学ぶべきことであり、他方日本がコロンビアに貢献できることとして、ヴェネズエラからの大量の移民流入による社会的摩擦の減少や高齢化社会での持続可能な産業育成のためのテクノロジー導入への協力・支援を取り上げて、具体例としてIDBが日本からの資金も活用して実現したプロジェクトを紹介されました。

ご講演の詳細については添付リンクをご参照ください。

https://drive.google.com/file/d/18krdfihc-FnblhG_dNXXY_1cwcC4ozEL/view?usp=sharing