11月29日(火)、寺澤辰麿日本コロンビア友好協会会長による講演会、「コロンビア憲政史と米国のラ米政策」を、当協会会員を対象にオンラインで開催しました。
本年8月、既存政治からの変革Cambioを掲げて登場したコロンビア憲政史上最初の左翼ペトロ政権は、内政・外交全般に亘る舵取り、就中、現行1991年憲法に対する政権としての評価・遵守姿勢と、コロンビアを対ラ米政策の要石として重要視する米国との二国間関係への対応が注目されています。折から政権発足直後の9月、会長は長年の研究成果である「コロンビア共和国憲政史」(風行社)を上梓され、それをベ-スに行なわれた今回の会長のご講演は、時宜を得たタイミングのものとなりました。
物事をよりよく理解するには、「川を遡り、海を渡らねばならない」をモットーとする会長は、モンロー第5代米大統領による宣言(1823年)以降、“モンロー主義”を掲げてラ米に干渉をしてきた米国のラ米政策という大きな歴史的背景の中で、国家創設期(スペインからの独立)以来のコロンビアの憲政史がいかなる変遷・発展を遂げてきたかという視点から、コロンビアの憲政史を余すところなく分析し、解説されるとともに、“現行の憲法は、その制定の手続き及び内容において、ラテンアメリカのみならず世界的にみても、優れた憲法に位置づけられるのではないか”と高く評価されました。
ご講演の詳細は以下の資料をご参照ください。(クリックしてください。)