講演会 : 社会システムの視点から~JICA技術協力を通して見た日本と南米の違い
当協会ではこの度、コロンビア、ブラジル等南米の都市計画、就中都市開発の問題に詳しい、国土交通省OBの木下洋司氏をお迎えして、掲題の講演会を開催することとなりました。
木下氏は国土交通省在職中に、在コロンビア日本大使館、コロンビア国家企画庁(DNP)に派遣され、又退職後もJICA専門家としてブラジル・クリチバの土地区画整理法策定に 参画するなど、身をもって南米の都市計画に関わるという体験を有しておられます。
コロンビア・ブラジルを始め南米の社会構造やシステムの比較など、特に日本との違いに関心をお持ちの皆様にとって、大変示唆に富むお話を伺う機会ですので、お誘いあわせの上奮ってご参加いただきたくご案内申し上げます。
参加ご希望の方は、下記アドレスにメールにてお申し込み下さい。
amistad.colombia.japon@gmail.com
1.日 時 2016年6月2日(木)14:00~15:30
2.会 場 米州開発銀行アジア事務所 会議室
東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル16階
電話:03-3591-0461
交通:地下鉄三田線「内幸町駅」A6出口直通徒歩1分
3.講 師 木下洋司(国土交通省OB)
<講演内容について>
南米と関わり始めて25年になります。そのうち、特に都市分野のJICA技術協力を通じて南米に関わった経験に焦点を当て、お話しをしたいと考えています。
私たちは、自分が持っている思考の枠組みの中で物事を判断しがちです。相手の国を見る 場合も、自分の国の価値観でその国を評価します。それはやむを得ないことですが、南米でこの大きな壁にぶつかり、葛藤した経験を2度持っています。
一つは、コロンビア国家企画庁(DNP)で、1991年憲法から始まる一連の制度改革の成果である1997年法律第388号を読み、現地の活発な都市活動に接した時です。もう一つは昨年、ブラジル・クリチバの都市計画研究所(IPPUC)で、「土地区画整理法」を作った時です。いずれも、「社会と密接に関連した技術移転」を模索していた時の経験です。
どのような壁にぶつかり、どう葛藤したかについては、6月2日にお話ししますが、今後、日本の国際化が成熟段階に達するためには、自らの立場を国際的に相対化し、その壁を克服することが大きな課題になると考えています。
テーマは、「日本と南米の違い」ですが、特に、都市分野の「社会システム」という視点を軸にしてお話しします。従って、南米全体の社会発展の歴史を考えれば、コロンビア・ブラジルに限らず、概ねラテンアメリカ全体に共通の話しになると思います。
4.言 語 日本語
5.参加費 無料(会員、非会員共)
6.備 考 ①申込み受付:先着順40名まで
②申込み締切:4月28日(木)
③後援:在日コロンビア大使館、
米州開発銀行アジア事務所
ラテンアメリカ協会
7.お問合せ先 日本コロンビア友好協会事務局
担当:内田、パオラ永松
Tel: 080-6688-9879、